カウテレビジョンの企業文化を解説するシリーズの第2回。 今回は、特にユニークだと言われる「親孝行ホリデー」をご紹介します。 親孝行ホリデーとは? 「両親の誕生日は休暇。会社よりも親孝行を優先してください」というカウの独自ルールです。私たちは「仕事が忙しくて家族を大切にできない」という言い訳を無くしたいです。子どもの学校行事(参観日、運動会など)を仕事よりも優先できる会社でありたい。その大切にすべき家族ごとの一つに「親孝行」があると考えています。 苦い経験がきっかけ 親孝行ホリデーはなぜ始まったのか?実は、創業期のある失敗がきっかけでした。2005年、初めての新卒採用したある日、その1号社員からこんなことを聞いたのです。「父が親戚にカウを説明できなかった」と。大切な息子を預ける会社のことを知らない。ショックを受け、大変申し訳ない気持ちになりました。社長の責任です。身近な人に応援されない組織が、お客さまや社会に応援されるわけがないと反省しました。そうして「ご両親に喜んでもらうには?」と考えて、あれこれやる中で行きついたのが、この「親孝行ホリデー」でした。 あれから16年。今では当たり前のようにクルーたちが「親孝行ホリデー」を取っています。さらに、他の会社にも「親孝行ホリデー」が広がりつつあります。 親孝行ホリデーの感想(クルーの声) ・クルーM(元吉): 毎回(高価ではありませんが)プレゼント持って実家に帰省しています。特別なことはしていませんが、この制度があるおかげで親孝行にアンテナが立ちます。両親は「わざわざしなくていいから、仕事していなさい」と言いいますが喜んでくれています。 ・クルーO(大滝): 両親をプチ贅沢旅行(温泉)に連れて行きました。実家暮らしだった学生時代よりも一人暮らしを始めた社会人の方が一緒に誕生日をお祝いできています。感謝です。 ・クルーC(千代島): 母とホテルの平日ランチに行ったり、父にプレゼントを贈ったり。とても喜んでくれます。「親孝行」という明確な目的がある、とてもいい仕組みだと毎回感じます。個人的には「非日常をプレゼントする」がテーマです。 ・クルーI(岩﨑): 母の誕生日に特別休暇として親孝行ホリデーをいただきました。初めて家族にお寿司をご馳走したり、ドライブに行きました。有給休暇なので1年目は取れないだろうと思っていましたが、社長から「会社が決めた休みだから休みなさい」と言っていただきました。「親の誕生日が休みなんて聞いたことがない!」と母も嬉しそうでした。 カウの100年ビジョン「親孝行ホリデーが世界共通の祝日になる」 両親は自分の命のルーツ。これは全ての人種や生物に共通しています。 親の誕生日に仕事を休んで感謝を伝える。 こうした価値観も、カウが果たせる社会貢献の一つだと考えています。 2021年8月 代表取締役社長高橋康徳